アンダー・ザ・テーブル
※※※ ご 注 意 ※※※
こちらの小説には18歳未満の方には不適切なほど非常識で過激な性的表現が内容に含まれます。
というか、はっきり言ってほぼ全てがそういう内容です。18歳未満の方はお読みになりませんようお願い致します。



「……ちょっと、やめてよ、こんなとこで」
 ピタリと隣りにはりついて座るナツに、ルーシィはひそひそと小さな声で抗議した。
「……ああ」
 表情ひとつ変えずケロッと返事をするが、さっきからルーシィの右の太腿を撫でているナツの左手が、動きを止める様子はない。
「ああ、じゃないでしょ。誰かに見られたらどうするつもりよ」
「そうだな」
 時刻はそろそろ21時を回ろうとしていたが、ギルド内にはまだまばらに人が残っていた。
 ナツとルーシィはホール内のテーブル席一番奥、その壁際に並んで座っており、わざわざ回りこんで覗いたりしない限り、まずその下で行われていることに気づく人間はいないだろう。
 だが、そういう問題ではない。
「ナツ、あんたいい加減に、ひゃっ」
 膝小僧を指で渦模様を描くようになぞられ、ルーシィは思わず声を上げ下を向く。
「いい加減に……なんだよ、ルーシィ」
 ナツは上体をねじってほぼ真横を向き、右肘で頬杖をついた姿勢のまま、じっと顔を覗きこむように凝視している。その口の端がわずかに上がったことにルーシィは気づかない。
 テーブルに広げられているのはハードカバーの分厚い本だ。
 ”ハミー・デッターシリーズ”の第4作目に当たる、この『ハミー・デッターと謎のチロリチリゲ』は、過去のシリーズの中でもルーシィが最もお気に入りの一冊で、もう何度読み返したかわからない。
 しかしさっきから開かれたままのニ百四十二ページ目は、そこから先をめくられることなく、ハナーゲ公爵に捕まった仲間をハミーが助けに行こうとするシーンをルーシィは繰り返し目で追っている。
 太腿に置かれた熱い手のひらの動きだけでなく、その反応を逐一見逃さんとするようなナツの視線のせいで、ルーシィはひどく緊張し、もぞもぞと落ち着きをなくしていた。
 ナツの目的はひとつ、本の世界に没頭するルーシィの意識を自分へ向けさせることだ。子供が構って欲しくて駄々をこねるのと同じで、特に用事があるとか、したい話があるとかいうわけでないことはわかっている。ただ、ルーシィに相手にされないことが不満なのだ。
 しかし、一方的に自分をおもちゃにしようとしているナツの魂胆に屈するのはどうにも悔しい。たとえばここで両手を振り上げて『コラー、いい加減にしなさーい』なんて大げさなリアクションをとろうものなら、まさしく奴の思うつぼだ。故に、ルーシィはその小さな自尊心を守るべく、ナツが何をしてこようが冷静に対処し、読書を続けている体を保たなければならなかった。
「……やめなさい、ナツ」
 俯いたまま、ルーシィが早口でつぶやく。その顔は真っ赤だ。
「何を」
 あっけらかんとした口調で答えながら、ナツはその手をスカートのスリットからするりと内側へ滑りこませた。
 突然のことにルーシィはビクッと身を硬くし、おそるおそるナツのほうを見た。
 少年はいつもと同じ、しれっとした真顔でこちらを見下ろしている。同時にテーブルの下の手がルーシィのほどよく肉のついた柔らかい内腿をすくい上げるようにして五指を滑らせた。
「……んっ」
 つい漏れてしまった吐息に気づいていないはずがないのだが、ナツは何かを面白がっているような表情で、じっとルーシィを見つめているだけだ。

 このふたり、もしくはハッピーを交えての三人が、ほぼ常に一緒にいることは、ギルド内ではもはや当たり前の光景となっていた。その近すぎる距離感についても皆が見慣れてしまって今となっては特に誰も気に留めたりしない。家族や兄妹のような絆のようなものがそこにはあって、周りがからかったりひやかしたりしても、何かが発展するような雰囲気があるようには思えないからだ。
 しかし実際には、ふたりの関係はそんな微笑ましい段階では済まなくなっていた。
 出会った当初から、ナツのルーシィに対する執着はあらゆる面で彼女を翻弄してはいたものの、その意識が『仲間』に対してのものから別のものへ変化してきたのはここ数ヶ月の事だった。
(なんでこんなことになっちゃったのかしら……)
 "あの最中"のナツが見せる、熱に浮かされた獣のような眼を思い出して、ルーシィはゾクリとする。
 無邪気で色事など一切関心がないように見えるこの少年が、実は、毎晩のようにその熱い舌で少女の身体を好きなように舐め回していることを知ったら、ギルドの仲間たちはどう思うだろうか。




「……ソレ、読まねえの?」
「よ、読むわよ」
 ばっと正面へ向き直り手元の本を見る。ナツの思惑に乗せられているようで少々不愉快ではあったものの、ルーシィはとりあえず次のページをめくろうとして、ふと何かに気づいたように手を止めた。
「……?」
 どこからか見られているような気がする。
 キョロキョロと見回すと、今いる位置からちょうど逆側の壁際、対角線上に位置するテーブルでジョッキを煽る長い黒髪の男と目が合った。
 ルーシィはドキリとしてすぐに顔を逸らす。しまった、と思った。ナツと同じ、滅竜魔導士の五感を持つガジルには、おそらく先程からのやりとりがすべて筒抜けだったに違いない。
 おずおずと窺ってみると、やはりこちらを見ていたガジルは、何してるかお見通しだと言わんばかりにその目を細めてみせた。
(……あー、もう、最悪だわ……)
 ルーシィは頭を抱えた。

(――に、しても……)
 ガジルの隣にはカフェオレ・ボウルを小さな両手で持ち上げてすする、親友レビィの姿が見える。
(未だに……慣れないわね……)
 ふたりがいい仲だと聞かされたのは、ついふた月ほど前のことだった。驚いたことにレビィのほうからガジルに交際を迫ったという。
「いつも私のことチビとかガキとか、いじわるばかり言うし、乱暴だし、だらしないし、すぐ怒るし、何考えてるかわからない時もあるけど、……でも」
 ほんとはすごく優しいんだよ、と恥ずかしそうに話すレビィの姿はとても愛らしく、ルーシィは自分のことのように喜び、心から親友の幸せを願った。
 一方で、いまいちはっきりしない自分とナツとの関係を思い浮かべ、一抹の不安のようなものがよぎる。
 それまでルーシィはふたりの間柄について深く考えたり、何かに当てはめようなどと思ったことはなかった。いわゆる"恋人同士"という肩書きを持つことに、それほど意味があるようには感じなかった――というのは建前で、ここまで一緒にいる時間が長いと、今更それを口にするのはなんだか違う気がしたし、なにより照れ臭くて、とてもじゃないがレビィのような勇気を出せるとは思えない。かといって、ずっと今のままでいいのだろうか。そもそも、ナツはどういうつもりなんだろうか。

 あちらの席を見てこそいないが、ナツもまたガジルの視線に気づいているようだった。
 ルーシィは太腿の上のナツの手を掴んでべりっと引き剥がすと、口をパクパクさせて『さわるな』と訴えた。
「……ふぅん」
 ナツはやっと本から意識が逸れ自分の方へ向きかけていたルーシィを、またするりと逃してしまった気分だった。ささやかな楽しみに水をさされたことに、小さくチッ、と舌打ちする。
――ギヒッ。
 人を馬鹿にしたようなあの笑い声が耳に届き、ナツは露骨に苛立ちを顔に表した。
 瞳だけをちらりと動かしてそちらを見やれば、驚きの表情を浮かべるレビィの肩にガジルがそのたくましい腕を回し、自分の方へ抱き寄せるところだった。しかし、その煽るような視線はまっすぐナツに向けられている。
 レビィにすら聞こえないほどの音量だったが、ルーシィにもガジルの口が小さく動いたのはわかった。無論、ナツにはその言葉がはっきり伝わっていただろう。
――お子様は、帰って寝ろ。
「んだとコラ」
 つい声に出して息巻くナツに、ニヤリと余裕の表情を向ける。と、次の瞬間、ガジルは腕の中で縮こまっていたレビィの頭を右手でひきよせて乱暴に唇を重ねた。
「えええっ」
 思わず度肝を抜かれ小さく叫んだのはルーシィだった。
 ふたりの関係はギルド内で公認ではあったものの、まずガジルは人前であんなことをするようなタイプとは到底思えないし、いささか強引すぎやしないか。いやそれよりも、突然だったとはいえレビィの無抵抗な様子にも驚きだ。
(レビィちゃん、……意外と大胆なのね……)
 もっとも、その行動に気づいている者は他にいないようだった。
 まるで見せつけるような角度でそのまま数回軽く口づけると、ガジルはどうだと言わんばかりに舌舐りしながらこちらを見た。
「……あいつ、なんのつもりだ」
 ナツのつぶやきには、多少の怒りや焦燥が表れてはいたものの、どちらかと言えば売られたその喧嘩にワクワクしているような、しかも自分の勝利を確信しているような、そんな声音だった。
 ルーシィは背筋がゾッとするのを感じ、その場を離れようとこっそり立ち上がったが遅かった。
 ナツは顔を前を向けたまま、左手でルーシィの腕を捕まえて思い切り引いた。
「きゃあっ」
 ふらついたルーシィの腰に手を回して支え、再びすとんと椅子に座らせると顔を覗き込むような姿勢をとった。
「おい、こっち向けルーシィ」
 ナツが何をしようとしているかは明らかだ。
「じょ、冗談じゃないわよ……」
「いいから言うこと聞けよ」
「いやよ」
「なんで」
 憮然として問うナツに、ルーシィはついうろたえる。
「み、見られちゃうでしょ」
「……見られなきゃいいんだな」
 そう言うとナツはやや力まかせにルーシィの頭を上から押さえ付けた。
「あいたっ」
 テーブルに突っ伏すような姿勢を取らされて、ルーシィは勢いよく横を振り向いて抗議する。
「ちょっと、いきなりなにす……むぅ」
 ナツはそのタイミングを逃さず一気に距離を詰め、何のためらいもなく唇を覆った。同時にルーシィの前に広げられたままの本を右手でぱっと立てる。
「んーっ、んーーーっ」
 しばらくの間、ハミーが大きな鳥のような生き物と対峙するシーンが鮮やかな色彩で描かれたハードカバーの内側で、バタバタと小さな攻防が繰り広げられていたが、そのうち本を支えるナツの腕を突っ張るように押していたルーシィの手から力が抜け、ふにゃりと体の横へ投げ出された。
 ナツはすかさず彼女の腰に回していた左手をぐいと引き寄せて身体を密着させる。その間も、抵抗をやめたルーシィの柔らかい唇に吸い付き、熱い舌先をその小さな口内に含ませてはゆっくりと何度も往復させていたが、少しするとルーシィが耐えかねたように自分から舌を絡ませてきた。
 ナツは驚き、その表情を確認しようと一瞬顔を離した。
 上気した頬、潤んだ瞳は物欲しそうにこちらを見上げていて、半開きの口から覗く赤い舌はナツの唾液で濡れて艶かしく光った。
 おいおい、とナツは思う。
(……すげー嫌がってたくせに……すぐこんなになりやがって……)
 とは言え、素直すぎるルーシィの反応は当然ナツの劣情を煽った。吸い寄せられるように再び口付けると、少女は高揚を抑えきれない様子で、腰に回されたナツの腕をぎゅっと掴んでくる。
 この場所がギルドの中であることや、いつものちょっとしたいたずらが、あの食えない男の挑発でほんの少しエスカレートしただけだ、ということをつい忘れるほどに夢中になってしまったのは確かだった。
 おかげでその執拗なまでのキスはたっぷり三分ほど続いたが、流れのままキャミソールの裾から侵入したナツの左手が形のよいへそをなぞったところで、はっと正気に戻ったルーシィにピシャリと止められた。
 名残惜しそうに唇を離すと、ナツはぴょこんと顔を上げてパタンと本を閉じた。口元を手の甲で拭い、呼吸を整えながらホール端のテーブルへ勝ち誇ったような笑みを送る。
 ルーシィは頭を伏せたままだが、その耳は真っ赤で、羞恥のせいか小刻みに震えていた。
「……お子様はどっちだっつーの。ママゴトなら表でやれよ鉄クズ野郎」
 ピクリ、とガジルの顔が引きつったように見えた。




(ママゴトだと……ふざけやがって)
「ちょ、ちょっとガジル、どうしたの……さっきから、なんかへんだよ」
 一瞬、何かどす黒いオーラを感じたような気がして、レビィは隣りの男を見上げる。
「……別になんでもねえよ。おまえ、ちょっと来い」
 と言いながらガジルはレビィの腰のあたりを後ろから両手で掴むと、赤子を抱くように軽々とその身体を持ち上げ、自分の足の間にひょいと座らせた。
 レビィはきょとんと二、三回瞬きしたあと、背中に感じる体温にぱっと顔を赤らめて叫んだ。
「え、えぇーっ」
「チッ、いちいち騒ぐな、注目されてえのか」
「だ、だって……は、恥ずかしいよ、ガジル……」
 腕の中の小さな少女が少し首をねじって上を向き、必死な様子でなにやら抗議するのをじっと見つめていると、鉄の男は腹の奥がじわりと暖かくなるのを感じた。なんだか大笑いしたいような気分だ。
 しかしガジルは当然それを押し止め、代わりに嘲るような表情でフン、と鼻を鳴らして見せた。その反応にレビィはみるみる沈痛な面持ちになる。今にも泣き出しそうなのを耐えるようにきゅっと唇を結んだ。
(……まったく)
 ガジルにとって、自分の中にはない彼女のその剥き出しの純粋さは、時に神聖なものにすら感じられ、ある意味羨ましくもあったのだが……。
「いまそんな顔されても、逆効果だぜ」
 ギヒッと笑うと、後ろからレビィの頼りないほど薄い肩を抱きすくめ、首筋にかぶりついた。
「あん」
 つい高いトーンで声を漏らしたレビィの口元を苛立たしげに左手で塞ぐと、ガジルはそのまま小さな耳に舌を這わせた。ゆっくりと溝に沿って丁寧に舐めあげたり、ぷっくりと柔らかい耳朶を唇の先で食んだりと執拗に弄ぶ。そこが彼女の弱点であることをガジルはよく知っていた。
 ふるり、と身体を震わせると、レビィは手のひらでガジルの腕に触れ、何か言いたげにぺたぺたと叩いた。
「どうした……足りねえか?」
 ガジルは意地悪気に囁くと、右手をウエストから上へ向かって這わせ、指先で小さな膨らみを曲線にそって撫でた。
「!!」
 さすがに身じろぎして抵抗の意思を見せたレビィだったが、そんな少女の反応はむしろ、ガジルの加虐心をいつも以上に駆り立てた。
「……おとなしくしろ、レビィ」
 そう言いながら、ガジルはレビィの上半身をテーブルに押し付けるように屈めさせた。小さな身体は逞しい男の腕の中にすっぽりと収まってほとんど隠れてしまう。
 ガジルはレビィの口を塞いだまま、首の下で結ばれていたリボンをしゅるり、と解くと、おもむろに右手をワンピースの胸元へ差し入れた。

 ホールの反対側奥のテーブルで、ルーシィはひとりハラハラしていた。
 テーブルの影になっているため何をしているかまではわからなかったが、ガジルの膝の間に座らされたレビィの表情が、なんだかさっきより苦しそうに見える。
「ちょ、ちょっと……あいつ、レビィちゃんに何してんの……」
 ナツはそんなルーシィを面白そうに見ていたが、一瞬だけチラッとレビィたちの方へ視線を向けた。
「ガジルがレビィの服を半分脱がして、右手で撫で回してる。あと、レビィが声を出せねえように、口ん中に指突っ込んで舐めさせてる」
 頬杖をついた姿勢で淡々と状況を語って聞かせるナツをルーシィはぎょっと振り向いた。
「な、な、なに……させてんの、ガジルのやつ……レビィちゃんに、そんな、ら、乱暴な……!」
「いや、レビィは満更でもなさそうだぞ。歯を立てるなって言われて、必死であいつの指しゃぶってる。……へぇ……いつもあんなことさせてんのかよ、とんだ変態だな、あの野郎」
「し、信じられない、あ、あの、レビィちゃんが、そんな」
 みるみる真っ赤になる少女に顔を寄せて、ナツはさらに続けた。
「それから、こんなこともしてるな」
「!」
 焼けるように熱い手のひらが、内腿から足の付根へ向かって遠慮なしに這い上がってくるのを感じて、ルーシィは咄嗟にピタリと両足を閉じ合わせた。
 ナツの右手首から先は弾力のある太腿の間に挟まれたままぎゅうぎゅうと締め付けられる。
「何すんだよ、ルーシィ」
 ちょっとムッとしつつも、ナツは仕方なく動きを止めた。
「それはこっちの台詞よ、どさくさに紛れて」
「……あの二人が何してるか教えてやってるだけだろ」
「う、嘘つかないでよ、いくらあんたの視力でも、テーブルの下まで見えるわけないでしょ!」
 チッと小さく舌打ちして、ナツはまったく悪びれずに言った。
「……いいじゃねえか、別に。いつも触ってんだろ」
「ちょ……ダメに決まってるでしょっ……てかそういうこと言わないで、き、聞こえちゃうじゃない」
 無駄だとわかっていてもつい声のトーンを下げてしまう。
「聞かせてやればいいんだよ。ルーシィのエロい声」
「なっ……!バカじゃないの、あんた、ここをどこだと」
 思ってるの、と言い終わる前に、ナツがルーシィの耳に口が付くほど近づいて、低く囁いた。
「ちゃんとイかせてやっからよ」
 カッと顔を赤らめ怯んだその一瞬をついて、ナツはルーシィの膝の下から自分の足をすいっと差し入れると、内側からふくらはぎの間をつま先で割り、そのまま絡めとるように引き寄せた。
「あっ」
 慌てて閉じようとするが、右足はひょいと腿の上に乗せられ、膝から下をがっちりホールドされてしまった。これで完全に身動きは取れない。いや、実際には動けないわけではないが、ヘタな挙動をとればガジル以外の誰かにまで見つかってしまうかもしれない。
 ルーシィはめくれ上がるスカートを押さえつつキッと横を睨みつける。
 ナツはイタズラが成功した子供のような顔でニッと笑って言った。
「燃えてきたろ?」




「……ガジル、ねえ、なんでこんな意地悪するの……私、恥ずかしくて、もう……」
 ようやく塞がれていた口を解放されて、レビィはハアハアと呼吸を整えながら訴えた。
「意地悪?……サービスの間違いだろ」
 無骨な手のひらは、今度はウエストまでずり下がったオレンジ色のワンピースの裾をめくり上げ、薄く肉のついた太腿を撫ではじめた。少女はぎゅっと目を閉じて身を硬くする。
「普段ならとっくに突っ込んでる」
 投げやりなガジルの言葉に、心なしか少し怯えたような顔で振り返ったレビィだったが、その表情の裏には複雑な心の葛藤が見え隠れしていた。
 その薄い唇がおずおずと開く。
「そんなの……む、無理だよ……それに、サービスなんかいらない、からっ……」
「……」
「ねえ、……うちに帰ろう?」
 ガジルは目を丸くして手を止めた。
 ふたりきりの時は、羞恥はあれど抵抗するような素振りは決して見せないこの少女が、駄々をこねるように"ここでは嫌"と訴えているのだ。
(……こいつ、まさか……)
 当然、ガジルとて、こんな場所でこれ以上のことをしようなどと本気で考えていたわけではない。思いの外いい反応をするレビィについ悪ふざけをしたくなっただけというのが本音だ。
「……なんだ、そりゃひょっとして、はやく挿れてくれって言ってんのか?」
 下品に口角を上げて笑って見せると、レビィは火照った顔をさらにぼっと真っ赤に染めた。
「ち、違……、だって、ガジルが……!」
「あ?」
「……ガジル、が、……その、我慢、できないのかなって……思って……」
「……」
 レビィの言うとおり、確かに今すぐ犯してやりたいと思うに十分なほどは刺激されていた。以前の自分であれば、相手が何を言おうがお構いなしに、さっさとトイレの個室にでも連れ込んでいただろう。
――ならば何故そうしないのか。騒がれると面倒だから?それとも、そんな殺伐とした空気がことさら似合わない、このヌルいギルドの雰囲気に当てられたせいか。
 だがそれだけではなかった。
 この少女に出会って初めて自分の中に生まれた得体のしれないものは、獣じみた情欲などものともしないほど強くガジルの心を侵食してきていた。この温かく柔らかな感情こそが、彼にとっていまや最大の弱みでもあり、しかし決して手放せないものとなりつつあった。気に入った女を思い通りに蹂躙することなんかよりも、ずっとそれが甘美であることをガジルはもう知ってしまったからだ。

「……そうだな、帰るか」
 あっさりと承諾を示すガジルを、少女はちょっと拍子抜けしたように見上げる。だがすぐにそのぶっきらぼうな優しさに気づいてふっと目を細めて微笑んだ。
「なにがおかしいんだよ」
「えへへ、別に」
 さっきまで怯えて泣きそうになっていたくせに、いまレビィから警戒や緊張は一切感じられない。
「大好きだよ、ガジル」
 前触れもなく言われて、ガジルはぎょっとした。タイミングも何も一切無視で、つい思うままに言葉が出てしまいました、という感じだ。
(こいつ……マジでワザとやってんじゃねえだろうな……)
 だがそうでないことはガジル自身が一番良くわかっていた。
「……うるせえよ」
 ガジルは舌打ちすると、ガシッとレビィの頭を両手で掴み、強引にぐいっと前を向けさせた。今自分がどんな顔をしているかわかったものではない。うるさくなる鼓動をごまかすように少し荒っぽい仕草で服を元通りに整えてやった。
 リボンを結び終わってふーっと鼻から息を吐き出すと、さらに一拍おいて、ガジルは自分の足の間でおとなしくじっとしている少女を静かに抱きしめた。
「えっ」
 と、大げさに驚いてガタンと立ち上がろうとしたレビィを、ガジルは再び押さえつけ座らせる。少女がなにか言うよりはやくぱっと身体を離し、視線も逸らされてしまったが、それでも彼が素の心のようなものを自らほんの少し見せてくれたような気がしてレビィは嬉しくなった。

(そういや……)
 ガジルはふと思い出して、自分が売ったこの大人げない喧嘩の相手がどうなったかとそちらへ目を向けた。
 冷静さをまったく失っていなかったと言えば嘘になるが、さっきから向こうは妙に静かで、その話し声やなにかに一切留意していなかったのは確かだ。火竜の子供じみた剥き出しの対抗心すら、ぱたっと感じなくなっていた。
 そしてそれが何故だったのか、ガジルはいま理解した。
(……やれやれ)
 すぐに彼らから目を逸らすと、ちょっとバツが悪そうにがりがりと頭を掻いた。
「ちと、煽りすぎたか……」
「何を?」
 レビィが独り言に気づいて不思議そうに首を傾げる。
「いや、なんでもねえ」
 ガジルは席を立つと、レビィの視線を奥のテーブルから遮るようにしながら出口へ向かった。




 この状況をつくり出した張本人がさっさと帰ってしまったことに、ルーシィはまだ気付いていなかった。
 当然、ナツには全て聞こえていたが、あのレビィがガジルに対して、半ば本気で"やめてほしい"という意思を示した時点で、内心勝負あったなと思いつつも、あえて知らんぷりを決め込んでいた。無論、空気を読んだりしたわけではない。ただナツにとって、この遊びを終わらせるタイミングとしては今はあまりに中途半端すぎた。
 つまり、勝負などもうどうでも良くなるほど、ナツはこの状況に夢中になり始めていたのだ。
「……ん、んっ……」
 両手で立てた『ハミー・デッターと謎のチロリチリゲ』はもはや何ページ目が開かれているかわからない。その内側に額を押し付けるようにして、ルーシィは必死で声を噛み殺していた。
 隣りには、相変わらず片肘で頬杖をついて無表情に少女を見下ろしているナツの姿。
 だがそのテーブルの下では、彼の節くれ立った指先がルーシィの大きく開かれた足の間に入り込んで、薄い布地ごしに柔らかな凹凸をなぞっていた。
「なあ、ルーシィ」
 いつもと変わらないトーンでナツは少女に話しかける。だがルーシィはさっきから顔を伏せたまま、肩で息をするばかりで返事をしようとはしない。
「……大丈夫か?」
 白々しく言いながら、窪みに沿って指の腹を押し付けるように撫で上げた。
「あうっ」
 ナツの腿の上に乗せられている右足がビクンと跳ねる。
 つるつるした素材の薄布はあっという間に内側から溢れてくるものを吸いきってしまっていて、触れられるたびジクジクと音を立てて透明の粘液を滲み出させた。
「おいこれ……なんとかしねえと、こぼれんぞ、ルーシィ」
 つい顔がニヤけてしまう。声にもそれが表れてしまっていたのだろう、ルーシィが本に頭をくっつけたまま横を向いて上気した顔を覗かせた。目にうっすら涙を浮かべて、ナツに攻めるような視線を投げかけている。
「……誰の、せいだと……思ってんの……っ」
 しかし、彼女のその反抗的な態度は逆にナツを焚きつけるだけだった。未知の強敵に対峙する時とはまた別の興奮がぞくぞくと湧き上がるのを感じる。
「そりゃ、……オレのせいだろ?」
 そう言うと、ナツはホールドしていたルーシィの右足を開放し、するりとテーブルの下へ潜り込んだ。
「え……?……ちょ、ナツ……きゃあっ」
 ルーシィが慌てて本から顔を上げ、下を覗き込もうとほんの少し腰を浮かせた途端、ナツがその両足を持ち上げて引っ張った。危うく後ろへ仰け反りそうになるのを、腕で天板を押して支える。
「なにすんのよ、危ないじゃない……!」
 つい語気を荒げるルーシィの足の間からひょいと顔をのぞかせて、ナツは人差し指を立てた。
「しっ……あんまでけえ声出すなよ、バレちまうぞ」
「……っ」
 椅子の座面の浅いところに引っかかる程度に尻をつき、背もたれに肩を押し付けるような体勢をとることで、ルーシィはかろうじてテーブルの下へ引きずり込まれることを免れたが、ナツの目的はどうやら別のところにあったらしい。
「よっ、と」
 掴んでいた両足の間にさらに身体を入れ込んで左右に開かせた。ルーシィはハッと気づいてスカートを押さえたが、ナツが膝の下に肩を差し込むようにしてさらにぐいっと持ち上げてきたため、もはやカバーしようがなくなってしまった。
「は、離して……なにする気……?」
「……あのな、なにする気かくらいわかるだろ。……いいから、もうこっち覗くな、机と会話する変な人だと思われるぞ」
 隙間からこちらをうかがい見るルーシィに真剣な顔で答えると、ナツは明らかな焦燥が表れた鳶色の瞳をじっと見ながら、頬に押し付けられている内腿にかぷりと軽く噛み付いた。
「……っん」
 ルーシィがたまらず漏らしたその声にナツは目を細める。
 ぱっと顔が引っ込んだと同時にかけられていた力も若干和らいだ。
 ここぞとばかりに、ナツは眼前であらわになっている下着の上から縦にはしる窪みを舌先で撫でた。ひくり、とかすかな震えが伝わってきたが構わず続ける。今度は舌全体を押し当てながら、布越しに滲み出す蜜を吸い出すように舐め上げた。
「っあ……ナツ……っ」
 荒い息遣いの中に混じる囁くようなかすれ声は、足元の少年にしか聞こえないことを知ってのものか、無意識に口からこぼれたものかはわからない。ただ彼女にもう抵抗の意思がないことは間違いなかった。
 溢れてくる粘液とナツの唾液とで白い布地はぐっしょりと濡れ、ぴたりと貼り付いて少女の秘部の凹凸をくっきりと浮かび上がらせている。さらに薄紅色の亀裂が鮮明に透けていて、ナツは思わず喉を鳴らしじっと見入った。もはや下着としての機能は半減してはいるが、こうなると逆に身に着けている方が卑猥だ。
 だがあまりのんびり楽しんでいる場合でもない。
 ナツはショーツの横からするりと指を引っ掛けて少しだけ隙間を作ると、間髪入れずにそこから舌を滑りこませた。
「……!!」
 急に直に触れられた刺激でルーシィはぐっと身を硬くしたが、今度は声を出さなかった。
(へえ……)
 もちろん声を我慢してもらわないと困るのはナツも同じなのだが、いつもであれば返ってくるはずの反応がないと少し物足りない。
 ナツの舌はさらに中心へ潜り込んだ。凹凸に沿ってゆっくりと数回往復し、やがて小さな突起を探り当てると確かめるように軽くつつく。
 ルーシィはブルッと身震いしたあと、苦しげに息を吐いた。
 どれだけ耐えようとも、ナツにはわかっている。ここがルーシィがいちばん敏感に反応するところだ。
(こんなことしたら……1分も持たねえかな)
 その時のルーシィが見せる切なげな表情を一瞬思い出して、ナツはつい高揚を抑えきれなくなった。
 既にぷっくりと肥大化した膨らみを唾液で絡めとると、唇で包み込むように吸いつき、尖らせた舌先で執拗に転がし、手加減なしに弄ぶ。チュクチュクと生々しい音がルーシィの耳にも届いた。




「ん、ん、……っ」
 ルーシィは両手で自分の口を塞ぎ、周りに顔を見られないようできるだけ下を向いていた。かなり浅く腰掛けているため、テーブルに突っ伏すような姿勢はとれないのだ。
 いま、ざっと目に見える範囲には、少なくとも七、八人のメンバーがそれぞれの席で食事をしたり酒を飲んだりしている。この時間にしては多いほうかもしれない。
 そんな中、ルーシィはテーブルの下で足を開いて局部を晒し、仕事のパートナーであるナツに舌で責められながらわけがわからなくなるほど感じている。ギルド内は静まり返っているわけではないが、決して騒がしくはない。耳を澄ませばルーシィの不自然なほど荒い呼吸も、椅子が軋むリズミカルな音も、粘膜同士が擦れる水音も聞こえてしまうだろう。
 ナツのとんでもない行動はあまりに非現実的で、状況を客観視するのは難しすぎた。だが、いまのルーシィには、誰かに気付かれたらどうしようという不安よりも、この強すぎる刺激に少しずつ感覚が麻痺してきている自分をどうやって受け入れればいいのか、ということのほうが問題だった。
 それほどまでにナツの愛撫は官能的だった。彼が初めてルーシィの身体に触れた時ですら、既にそこに違和感がなかったほどだ。その野性の好奇心と攻撃的な気質も手伝ってか、ルーシィが何を望んでいるかをナツは本人以上にわかっていて、惜しみなくそれを与えてくる。溺れるな、という方が無理な話だ。
 事実、こんな状況下にもかかわらず、さっきからルーシィはいつでも達してしまいそうなほど切迫していた。なんとか耐えることができていたのは、ナツの肩に乗せられているせいで踏ん張ることのできない両足を時々ピンと突っぱってしまい、その際にブーツのつま先が天板の裏を蹴りそうで気が気ではなかったからだ。

――その時。
「どうしたルーシィ、具合でも悪いのか」
「!!」
 テーブルの向かい側から声をかけたのは、たった今仕事から戻ってきたグレイだった。
 ルーシィは飛び上がりそうなほど驚き、目をまんまるに見開いて半裸の男を視界に捉えた。
「……なんだよそりゃ、大げさだな」
 一瞬にして現実に引き戻され、呆れたように笑うグレイにルーシィは慌てて答えた。
「え、う、ううん……ぜ、全然平気。……グレイこそ、遅くまでお疲れさま」
「おう、サンキュ。……あれ、ナツはどうした、一緒じゃないのか?」
 と、グレイがきょろきょろとあたりを見回す。
 ルーシィは焦った。ナツならさっきからこのテーブルの下でスカートの中に頭を突っ込んでいるわよ、などと言えるはずもなかった。
「あー、……ナツは、いま、その……、と、トイレかな……」
 本人はこんな危機的状況においても、悪趣味ないたずらをやめるつもりはないらしい。
 声をかけられてようやく気づいたルーシィよりずっと早くから、グレイがこちらへ近づいてくるのがわかっていたはずなのに、ナツはそれを伝えるどころか、今もまったく動じることなく行為を続けている。音を立てないように配慮はしているようだが。
「……ふーん……てか、おまえ……」
 訝しげにじっと覗きこまれ、ルーシィはドキリとする。
「な、なに?」
 下を向いたまま早口で答えたが、黒い瞳は少女がそちらを向くまで視線を逸らしてくれそうにない。ルーシィはおずおずとグレイを見上げた。
(うおっ……)
 目が合った途端、今度はグレイがたじろいだ。
(……なんだ?酔ってるのか……?……いや、ナツが飲ませるはずねえか……しかしこれは……)
 少女の鳶色の瞳は濡れて充血しているし、頬はいつもより紅潮している。妙に赤い唇からはハァハァと断続的に息が漏れ、汗ばんだ額に貼り付いた金髪が艶かしい。
 思わずごくりとつばを飲み込む。こんなルーシィの表情は見たことがなかった。
「……いや、なんつーか、こう……いつもと雰囲気ちがうっていうか……」
 何気ない素振りで言ったつもりが声が上ずってしまった。
 ルーシィはこちらに顔を向けてはいるものの、どこか虚ろで様子がおかしい。グレイはそんな彼女からなんだか目が離せず、奇妙な空気の中で、お互い見つめ合う形となっていた。
「おい……ホントに大丈夫か?」
 グレイの声音が変化したことに即座に気づいたのはテーブルの下の少年だった。はじめ、ふたりのやり取りをおもしろがっていたが、これは思ってもいない事態だ。
「大丈夫って、な、にが……んっ……、ハァッ」
 様子を見るようにソフトに上下していたナツの舌が、突然剥き出しの陰核に強く吸い付いた。返答の途中で急に弱いところを刺激され、ルーシィはビクンと両足を跳ねあげる。さっきまで、予想以上に誤魔化すのが下手なルーシィに、ナツは仕方なく責めの手を加減せざるを得なくなっていたが、この半裸の男の反応が心底おもしろくないナツに、もはや遠慮などできようはずもない。
「え、あ、いや……だって、その……なんかすげえ苦しそうだし……顔真っ赤だし……熱でもあるんじゃ」
 グレイはそう言いながら、ぼーっと自分を見上げているこの少女に触れたくて仕方がないという衝動に襲われた。まるで魔法にでもかけられたように右手をのばすと、耳の横からすいっと金髪の中に五指を差し入れて後頭部に添え、その額を合わせようと顔を近づけた。
 その瞬間、ナツが苛立ったように舌先を激しく動かしながら、右手の中指と薬指を根元まで挿し入れた。
「ぁあっ……!」
 悲鳴にも取れるルーシィの声に、グレイは慌てて飛び退いた。
「わ、悪い、……そんな驚くとは思わなかったから……」
 心臓がバクバクと鼓動を打ち鳴らす。
 今のは当然、体調の悪そうなルーシィに気安く触れようとしたことへの拒絶と捉える以外ないのだが、鼻にかかったその声は、妙に甘く扇情的にグレイの脳内で反響した。
「……んっ……っ……」
 ルーシィはぎゅっと目を閉じたまま、小刻みに身体を震わせている。
「お、落ち着け、ルーシィ……オレはただ……熱を、計ろうとしただけ……で……」
 そこまで怖い思いをさせてしまったのかと後悔しつつも、その一方でグレイは彼女の切なげな表情に見入っていた。
 半開きの唇から、唾液で濡れた赤い舌が覗いている。白い首筋から下へ視線をずらすと、豊満な胸が半ば天板につぶされるように押し付けられ、その柔らかさを強調していた。
「……って」
(いかん、ルーシィをなんつー目で見てんだオレは……!いや、おかしいだろ、まず落ち着け、オレが落ち着け!)
 悶々と渦巻く邪念を振り払うように、グレイは少し口調を強くした。
「……おい、ルーシィ?」
「!」
 その声に引き戻されたように少女がぱっと目を開いた。
 グレイがなんだか複雑な表情で自分を見ているのに気づいてルーシィは一瞬焦った。しかし、彼が変に疑っているのではなく、自分を気遣ってくれているだけだということがわかり、ひとまず胸を撫で下ろす。
「ほ、ホントに大丈夫だから!……心配してくれてありがと、グレイ」
「お、おう……そうか、それならいいんだけどよ……気をつけて帰れよ」
 グレイは曖昧な笑顔で答えると、脱ぎ捨てていた上衣を拾って急いで羽織り、自分が何故欲情しているのかよくわからないまま少し前屈みの姿勢でその場を離れた。




 ナツは大いに拗ねていた。
 両腕を組んで、椅子の上で完全に真横を向いてあぐらをかき、隣りに座る金髪の少女をじとじとと不満気に睨み続けている。
「……あり得ねえだろ、よりによってあいつの見てる前でイくとか」
「……ハイ……ごもっともです……」
 ルーシィは亀のように縮こまり、ガラの悪い視線を甘んじて受け入れながらも、ナツと目を合わせることができずにいた。
「あの変態に迫られていつもより感じたか」
「せ、迫られてないし……っ、か、か、感じてもないわよ……」
「そうか?あいつがこう、いやらしー手付きでこんなふうに触ったらおまえがむぐっ」
「ちょ、やめてよバカ」
 大声で話すナツの口をルーシィは慌てて両手で塞ぐ。それを事もなげに払うと、少年はむすっと頬をふくらませた。
「……でも、イッたじゃねえか」
「ちがっ、あ、あれは、ナツが急に……その、指……を……」
 もごもごと口ごもる少女をよそに、ナツはガバッと顔を上げると、両手でがりがりと頭を掻きむしった。
「んがーーっ、やっぱ腹立つ!……てか、おまえもグレイなんかに気安く触らせてんじゃねえっつーの!」
 あまりの剣幕に、ルーシィはしゅんと小さくなる。
「だって……しょうがないじゃない、それどころじゃなかったし……て言うか……っ」
(……別に恋人でもなんでもないあんたに、そんなこと言う権利ないわよ……)
「あ?……なんだよ」
 じろりと見据えられ、ルーシィはうっと怯んだ。
「……なんでもない!」
 さすがにこのタイミングで言うことではない。
「……?」
 だが、言葉にはできずにいるものを鬱々と抱え込んでいるのはナツも同じだった。
(くっそー……あの変態野郎、勝手にルーシィでサカりがって……ただじゃおかねえ)
 まさかあの鈍感な男が、ふたりのしていたことに気づこうはずもなかった。それでも、会話中ルーシィから発せられる異様な色情のオーラが彼の雄の本能を刺激していたことは確かであり、ナツはそれを鋭く察知していた。
 黙っていたのは同じ男としての情けもあるが、こういったことにもともとあまり免疫のないルーシィに、変に自分以外の男を意識でもされたらたまらない、というのが正直なところだった。
「チッ……あとで黒コゲにしてやる」
「は!?」
 本来なら今ごろ、メロメロになったルーシィに『はやく部屋に戻って続きをして』とねだられ、ふたりで仲良く家路についているはずだったのだ。
「予定が狂った」
「さっきからぶつぶつ何言ってんのよ……全部あんたがしたことでしょう」
「うるせえ、それでもやなもんはやなんだよ」
 ナツはがしっとルーシィの手首を掴むと、抵抗する隙も与えないまま、まだ少しおぼつかない足取りの少女を引き摺るようにして裏口のドアへ向かった。




 ギルドの裏庭にある大きな楠の木の幹に両手をつき、両足を軽く開いた格好で立たされて、ルーシィは自分が激しく欲情していることに気づく。
 ナツが後ろから腕を回して抱きしめると、ルーシィは目を閉じ、細く長く息を吐きだした。
 服の裾をめくり、へそから上へ滑らかな肌を撫でながら、重力に逆らえず下を向いて揺れる双丘に行き着いたナツの両手のひらは、指の間からこぼれ落ちそうに柔らかく温かい感触を包み込んで堪能する。熱い指先が丘の先端やその周りを移動するに合わせて、ルーシィが小さく身を震わせて感じているのがわかり、ナツはその度につい力が入ってしまいそうになるのを抑えなければならなかった。
「はぁ……はぁ……ねえ、……ひ、人が……来ちゃったら、どうしよう……」
「そうだな……こんなとこ、誰かに見られたらごまかしようがねえな」
 まるで他人事のような口ぶりだ。
「……じゃあ、なんで……こんな場所……あん、っ……」
「だって」と、いったん言葉を切ると、ナツはルーシィ横顔を覗き込んで言った。
「ルーシィはこういうのが好きなんだろ?」
 手に収まり切らない膨らみをさっきより少し乱暴に揉みながら、ナツは自分の下腹部を誇示するように押し付けた。
 少女の顔がみるみる赤くなる。
「……そんなわけ、ないでしょ……バカ」
 否定はしているものの、いつもよりどこもかしこもずっと敏感になっているのは確かで、ルーシィはそんな自分に戸惑いを隠せない。
「ふぅん……そうかなあ」
 ちゅる、と耳朶に吸い付かれてルーシィは思わず声を上げた。
「グレイに見られながらイッたくせに」
 まだ根に持っているようだが、からかうような口調の中に怒りは感じられなかった。
「だからそれは誤解……っ、ん……」
 事実、ルーシィにさっきのいたずらはかなり効いているようだ。竜の五感に頼らずとも、いまルーシィがどうしようもなく欲しているものが何なのか、ナツにははっきりとわかっていた。
(まさかギルドでここまでするつもりはなかったけど……)
 無言でスカートをまくり上げ、じっとりと湿ったショーツの股布を半ば強引にぐいと横へずらすと、そこはまだ溢れそうなほどに濡れていて、少し触れただけで太腿を伝いこぼれた。
(こんなにあからさまに煽られたんじゃ、こっちも自制なんかきかねえっての)
「あっ……や……」
「なんだよルーシィ、外で立ったままこんなことされて、マジで感じてんの?」
 言いながら、ナツは後ろから躊躇なく指を挿し入れる。途端、少女は苦しそうに大きく息を吐きだし、背中を反らせてがくがくと膝を震わせた。
「あっ、あ、あ、ナツ……」
 ルーシィのその抑えきれていないくぐもった喘ぎと、トロトロとまとわりつく熱にそのまま絡め取られてしまいそうになる。指を出し入れする度に、水面を叩くような音が生々しく響き渡り、ぽたぽたとこぼれ落ちた滴が足元の土の上に黒い染みを作った。
 ナツはキャミソールの中をまさぐっていた右手も腹の方から足の間へ滑らせると、亀裂をぬるりとひと撫でしてから、既に熱を持った陰核に軽く触れた。さっきテーブルの下で散々弄んだ名残りか、それは固く膨張して存在を主張している。指の腹で円を描くようにその周りを撫でてやると、ルーシィがびくん、と身体を強ばらせた。
「……ゆっくり動かすから、そんなにぎゅうぎゅう締めんな」
 低く耳元で囁くナツの左中指と人差し指はルーシィの中で動きを止めることはなく、息遣いに合わせるように抜き挿しを繰り返す。さらに突起を転がす指先が少しだけ速度を上げた。
「は、あっ」
 立った姿勢のまま前後から与えられる刺激でどこに意識を集中していいかわからなくなり、ルーシィがふっと力を抜いた瞬間、限界まで圧迫されていたものが突然ぱちんと解放されたように、足元から一気に絶頂感が押し寄せてきた。
「えっウソ、あ……あ、あ、ダメ……ナツ……いく、いっちゃう……!」
 木に腕を突っ張り、ナツに後ろから抱きかかえられるような体勢で、ルーシィは全身をビクビクと痙攣させた。
 秒刻みに訪れる快感の波を受け入れる度に膣内が収縮し、ナツはその律動に逆らわないように指を動かし続ける。
「……っは……ルーシィ、すげえな、今日」
 普段より長い絶頂に、激しく乱れた呼吸が少し落ち着くのを待ってから、ナツはゆっくりと指を引き抜いた。ふにゃり、と崩れ落ちそうになる身体を支えてやりながら、サラサラ揺れる金色の髪を撫で、汗ばんだ白いうなじに口付ける。
「なんかいいな……クセになっちまいそうだ」
 ナツが楽しそうに言った。
 ルーシィは少しうつろな目で少年の顔を見ると、なにか言いたそうに唇を開きかけたがすぐに顔を伏せてしまった。
「……ちゃんと言えよ……さっきからずっと、我慢してたんだろ?」
 と、意地悪く笑ってみせるも、ナツの声音にはまったく余裕はない。軽口でも叩いていないと焦りが顔に出そうだった。
「……うん」
 恥ずかしそうに俯きながら、ルーシィが聞き取れるか聞き取れないかくらいの声で答えた。
「……!」
 てっきりいつものように全力で否定されると思っていたナツにとって、それはまさかの反応だった。そもそも、返事を期待して聞いたというよりは、ナツ自身の気を紛らわせるために少し挑発的に会話をふっかけたに過ぎない。
 平然とした態度を維持していないと、すぐにでもルーシィをめちゃくちゃにしてしまいそうなのだ。
 そんな少年の葛藤をよそに、ルーシィは首をひねって肩越しに振り返ると、涙目でじっとナツを見つめながら懇願した。
「おねがい、ナツ……はやく、きて」
 羞恥に耐えるようなその表情を見た瞬間、ナツは理性という名のタガが外れる音を聞いた気がした。
「……くっそ、なんか……もう、オレだけ冷静ぶってんの、バカバカしくなってきた」
「……あ」
 ナツの目の色が変わったのをルーシィは見逃さなかった。この野生的で粗暴な情動が彼の中に宿る瞬間が、ルーシィはたまらなく好きだった。




 ナツはルーシィから一旦身を離して、マフラーの襟元をぐいっと緩めた。さらにちょっと苛立たしげに上衣の前を開くと、そのまま後ろから覆いかぶさった。素肌の胸板がルーシィの剥き出しになった白い背中へぴったりと密着し、陶器のようにすべすべとなめらかな肌ごしにその体温を移す。
「……はあぁーっ……」
 ゆっくりと分け入った瞬間にルーシィが発した吐息混じりの嬌声に、じわりと脳を刺激されてあやうく軽く飛びそうになってしまう。
(……マジで……油断できたもんじゃねえ……)
 ナツは左右に軽く頭を振ってからふかく深呼吸をした。吐く息と共に全部を沈めると、ルーシィの脈動がダイレクトに伝わってくる。
「んん……ナツ、すごく、熱い」
 内側の感触を確かめながら緩やかに動くと、ルーシィが腰を突き出す格好で奥へと導いてきた。
「……はぁっ……ルーシィ、エロすぎ……たまんねー……」
「あ、あ、……あんっ、……ナツ……っ、気持ちいい……もっと」
 普段は気丈で純粋で、凛と気高い少女が、ここまで豹変することを誰が想像しただろうか。
 手をつなぐだけで赤くなっていた少女がいまや、ナツの声ひとつ、動作ひとつに、まるで条件反射のように蜜を溢れさせ、全身を震わせて喘ぎ、自ら腰を揺らす。
「……なんか……日に日にやらしくなってくな、おまえ」
「!?ふあ……っ、な、なに言って……!」
 しみじみとつぶやいたナツの言葉に焦ったのか、ルーシィが背中を伸ばして身体を引こうとした。
「……でも、オレのせいだろ?」
 ナツはすぐに腕を伸ばしてやすやすと少女の腰を引き戻すと、もったいぶった様子で再びゆっくり奥まで突き入れながら言った。
「……ん、っはぁ」
「オレがルーシィのこと、こんなふうにさせてるかと思うと、すげえ興奮する」
 だが、その言葉はもう彼女の耳に届いてはいないようだ。
 ルーシィの呼吸が刻むリズムがだんだんと早くなるにつれて、ナツは少しずつ動作を激しくする。
 彼自身、身動きできないほどの急流にあっという間にのみ込まれ、その勢いに翻弄される中で、ルーシィの体温や息遣いや、肌があたる感触にしがみつくことで何とか足の付く場所に身を保っていた。
「……ルーシィ、……ハァッ、……気持ちいー……」
 荒々しい呼気にかぶせて吐き出される声に少女はザワザワと昂った。
「あ」
 きゅう、と締め付けが一段と強くなり、限界が近いことを知らせてくる。つられて吐精感がぞくりと背筋を撫でた。
 ナツは奥歯をぐっと噛み合わせてそれを押し戻してから、ルーシィの腰を引き寄せてめちゃくちゃに突き上げた。
 水を叩くような音と肌がぶつかり合う衝撃が、繰り返し裏庭に響きわたる。
「はっ、あん、……こんなの……がまんできない、あ、あ、ナツ……もう、いく、いく……っ」
 ルーシィの声は悲鳴に近いものだったが、もう今さら音量を抑えることは無意味だろう。そもそも、ナツはそのための手加減などとっくにやめていた。
 オルガスムの余波が静まるのを待たず、ナツは一旦身を離し、まだ肩で息をしながらビクビクと震えているルーシィの身体をくるりと自分の方へ向けさせると、背中を木の幹に押し付けるような体勢をとった。
「……ナ、ツ……?」
 額を寄せ、ギラギラした目を少し細めてじっと少女を見つめながら、ナツは低く囁いた。
「顔、見ながらイキたい」
 ナツはルーシィの片足を抱え上げると、返事を聞く前に一気に貫いた。
「ああー……っ」
「はーっ……すっげ……」
 達したばかりの内側は思った以上の圧迫感で、ナツは思わず苦しげに眉根を寄せる。
 下から押し上げる格好で腰を揺らしながら、噛み付くように唇を重ねると、まだ呼吸も整わない少女の弛緩した舌を絡め取り音を立てて吸った。
 いつもナツが少し余裕のない時にしてくる、この苛立ったようなキスがルーシィは好きだった。そこに特別な愛情や意識がないことはわかっていても、その瞬間だけは、間違いなくナツが自分に夢中になっていることが確信できたからだ。
「ん、ナツ……っ」
 何故だか、今日のそれはことのほか彼女を煽った。食べられてしまいそうなほど激しい口づけに応えながら、知らず知らずに両腕をナツの首に巻きつけるようにして引き寄せ、桜色の頭をくしゃくしゃに撫で回す。息継ぎの度に吐き出される熱い息が、お互いの体温をますます上昇させた。
「……ねえ、ナツ、もっと……いっぱい、触って……」
 完全にスイッチの入ってしまったルーシィは、唇を開放されるや否や、なりふり構わずナツに自ら身体を押し付けて訴えた。
 返事の代わりにナツはキャミソールの肩紐をするっとはずし、白い首筋にしゃぶりついた。鎖骨を唇でなぞり、足を抱えていない右手で乳房を持ち上げると、充血し勃ち上がった先端を口に含む。そのまま強く吸い舌で転がしながら、胸から背中に回した手のひらを腰のうしろへすべらせ、柔らかい尻の肉を乱暴に掴み上げた。
 ルーシィの甘い吐息が心地よく耳を撫でる。その間もナツは下半身を密着させた状態で波打つように動かしながら、先端を奥にこすりつけるように刺激し続けた。
「あっ、あっ、だめ、それダメ……っ」
 そこまで激しい動きをしたわけではないのにルーシィがいきなり達しそうになったのを見て、ナツは慌てて身体を離す。普段から感じやすいタイプではあるのだろうが、ここまでの反応は初めてだった。
「はーーっ……正直、こっちももう、かなり限界なんだけど」
 ナツは持ち上げている足の膝を折り曲げるようにしてさらに高く抱えた。ごく浅いところで抜き挿ししながら、反対の手でルーシィの顎を押さえて固定しその顔を凝視する。
「……っあ……すげーいい、その、切羽詰まった感じ」
「はぁ……はぁ……ナツ……」
 鳶色の瞳をふるりと震わせて、迫り来るものに耐えるようにルーシィはきゅっと唇を噛んだ。そのしぐさは少年の目になんだかひどくいじらしく、この上なく可愛らしく映った。
「あー、……だめだ、オレもう……頭、おかしくなりそう……」
 隙間をぴったりと全て埋めるように少女の細い身体を抱きしめ一番奥まで沈めると、ナツは体重をのせて真正面から激しく突いた。
「ん、はぁっ、ナツ……す……き……っ」
「!?」
 喘ぎに混じって聞こえた言葉にナツは一瞬耳を疑ったが、問返すより先にさらにルーシィの甘い声が続いた。
「好き……好き、ナツ、すき……あ、ん、ナツ……っ、好き……すき……!」
 一度うっかり形となって口から漏れてしまった気持ちは、堰を切ったようにとめどなく溢れだした。
「……っ」
「……あ……」
 ルーシィは朦朧とした頭で少しだけ我に返った。
(あたし、なに言ってるんだろ……どうしよう……ナツもびっくりしてる……恥ずかしい……)
「ルー……シィ……?」
 だが、ナツのぎょっと驚いたような表情を見ても、それは全く収まる気配がなかった。ナツが腰を突き上げるのをやめないせいかもしれない。ルーシィは昂った感情の波を押し戻そうと、必死で両腕を少年の背中に回してぎゅっとしがみつく。
――ふわっとナツの匂いがした。意識することがないほど当たり前に、いつもそばにある匂いだ。
「……ナツ」
 それを認識した途端、じわりと涙があふれてきた。
「ひぐっ……ほんとに……好き、なの……」
「っあ、ルーシィ、は……あっ……おまえ、それ……反則……っ」
 一心不乱に欲望を打ちつけながら、ナツはさっきまで冷静に状況を見守っていたもうひとりの自分が、今のひとことで一気に許容をオーバーし、パンと音を立てて消滅するのを感じた。
「はぁっ、はぁっ、ルーシィ、……ルーシィ、ルーシィ……ッ」
 その囁きに、少女が全身で過敏に反応を示したのがナツに伝わってきた。そのまま導かれるように速度を上げる。
「あ、あ、ナツ、いく、あたし、また、いっちゃう……あんっ、あんっ、ナツ……すき、ナツ……!」
 嗚咽の混じったかすれた声で切なげに名前を呼ばれる度に、脳天から貫かれるような痺れで頭が真っ白になった。断続的に痙攣を繰り返す膣内にナツは全てを吐き出し、ドクドクと脈打つ感覚に身を委ねた。




「ナツ……」
 熱っぽく囁くような声に顔を上げると、少女は頬を紅潮させ陶酔したように潤んだ目をこちらへ向けていた。
 いつものことながら、ナツはこんな風に自分を見るルーシィが愛おしくてたまらない。ルーシィが全身全霊で信頼をナツに向けていると実感した時――たとえ自らの身を削ってでもナツに全てを与え、なりふり構わずナツの全てを受け入れる――それがはっきり伝わる瞬間、ナツは自分を見失いそうになるほどの高揚感でいっぱいになる。
 こんなに感情を掻き乱されるのは、生まれて初めてのことだった。
(……こいつは、どういうつもりでオレにいいようにされてるんだ?)
 ふと、そんなことを思った。
 これまでも、ルーシィを抱きながら罪悪感のようなものにとらわれることは度々あった。
 原因ははっきりしている。言葉や形式やその他の踏むべき段階を全てすっ飛ばしてここまで来てしまったことが、多少なりとも心のどこかに引っかかっているせいだ。
 しかし、そうは言ってももうお互いに欲しているものは心も身体も全て与えあっているわけで、今更その空白を埋めた所で何かが変わることもあるまい。ただ必然的にこうなっただけなのだ。
 ところが、先刻ルーシィが熱に浮かされながら口にした言葉は、実際にはナツの中で未だに落ち着くところを見つけられずに暴れまわっていた。

「なあ、ルーシィ、さっきのアレだけどよ」
 木の根元に腰を下ろして幹にもたれながら、ナツが尋ねた。
「……さっきって?」
 その足の間に半ば抱きかかえられるように座る少女が、小首を傾げて聞き返す。
「いや、だから、えっと……おまえが四回目にイくまえに、あ痛っ」
 真剣な顔で答えようとしたナツの頬を、ルーシィは慌ててつまんで引っ張った。
「……そういうこと言わないで!」
「なんでだよ……まあ、とにかく、そん時にルーシィがオレに、言ったろ、何回も」
 ナツは顔をさすりながら続けると、少女はさっと顔色を変え、せわしなく目を泳がせた。
「あ……ああ!あれね……あれは、その……ふ、深い意味はないのよ。そう、なんとなく雰囲気で言っただけ。ちょっと盛り上がっちゃてつい、みたいな」
「……雰囲気、ねえ」
「そ、そうよ。……なに、そんなこと気にしてたの?バカね……安心して、ナツがそんなつもりないことくらい、ちゃんとわかってるから。……あたし、あんたを縛り付けたりしないわよ。大丈夫、今までどおり、何も、変わらないから」
 少女は不自然に笑顔をつくり、饒舌にまくし立てた。
「ふぅん」
 ナツはいつもの真顔でしばらく押し黙っていたが、ルーシィがそれ以上何も言わないとわかると静かに口を開いた。
「……おまえがそうしたいなら、それでもいいけどよ」
 胸がチクリと引きつったように痛み、ルーシィはぐっと息を止めた。
(……よかった、……そうよね、ナツがあんなことで困ったり悩んだりするはずないわよね)
 何かを期待していた自分が恥ずかしくなる。
「そうしたいなら、ってなによ、だから深い意味はないって言って……」
「ルーシィ」
 苛立ったように遮られ、ルーシィは驚いてビクッと身を硬くする。
 怒っているのかと思ったが、どうやらそういうわけではないようだ。
「……オレさ、あん時、……マジでどうかしちまいそうだった」
「え……?」
「よくわかんねえけど、おまえに好きって言われて、なんかすげえドキドキして、頭、急に真っ白になって……」
(……ってオレ、なんでこんなに緊張してんだ?)
「ナツ……?」
「ーーっ、とにかく、おまえが本気だったにしろそうでなかったにしろ、オレはどっちでも構わねえ。ただ、さっきのは、マジでやばかったんだよ。……だから」
 ナツは珍しく焦ったような早口でひといきにそこまで言ってから、ルーシィの頬を両手で挟むように包み込み、額を合わせて鼻先をくっつけた。
「……もう一回、言えよ」
「……は?」
「だから、もう一回、オレを好きだって言え」
「……!な、なんで、そんな、んむぅ」
 ナツは文句を言いかけたルーシィに口付けるとすぐに離した。
「……ウソだったんだろ?言えねえのか?」
「あ……だって、……んっ」
 その唇をちゅる、と吸われる。
「ふぁ、ずるい、こんな、の」
 彼の求める言葉以外のことを発言しようとすれば、何度でもキスで塞がれてしまう。
 息のかかる距離で鋭い視線に射抜かれているうち、ルーシィのその表情は酔わされたように火照り、身体からはくたっと力が抜けたのがわかった。
「……ルーシィ」
「あ……す、き……」
 促すように熱っぽく名を呼ばれて、少女は催眠術にかかったようにその言葉を口にした。
「……なんて?」
 ナツはいたずらっぽく笑ってちゅっと頬にキスをする。
「好き……」
「ん」
 今度は唇を包み込むようなキス。
「……好き、ナツ、のこと」
「……聞こえねえ……」
 ナツは口付けをやめない。猫のように鼻先をルーシィの柔らかな頬に擦りつけながら、ちゅっ、ちゅっと軽く音をたてて額や眉間、まぶた、鼻筋、口の際、顔中思いつくままに唇を押し付けては、優しく慈しむように啄んだ。
「好き、はぁ……ナツ、好き、だよ……」
 今度こそ、はっきり伝えたつもりだが、少年はもうどちらにせよ顔を離す気はないようだ。
「ルーシィ」
 片手で頭を撫で、かるく唇同士を触れさせたままナツが囁いた。
「……」
「本気で、言ってるよな、それ」
「……ひっぐ」
「泣くなよ」
「……恥ずかしい、こんなの」
「なにがだよ」
「だって……、ナツは、わかってたんでしょ、あたし、が……ずっと、ナツのこと……好きだったこと」
 少年の首に巻かれたマフラーを責めるようにぎゅっと掴み、真っ赤な顔でしゃくりあげながら、ルーシィは必死で声を絞り出した。
 ぽろぽろとこぼれ落ちる涙を親指で拭い、時々舌で舐めとりながらしばらく黙っていたが、少女が少し落ち着いたのを見計らって顔を離すと、ナツは静かに口を開いた。
「当たり前だろそんなこと。……つか、好きだとか嫌いだとか、そんな次元じゃねえんだよ」
 少年の口調は低く柔らかいが、真剣そのものだった。
「よく聞け、ルーシィ。オレのことを丸ごと全部受け入れられるのはおまえだけだ。……それに、オレ自身が、生命ごと全部を預かることができるのもおまえだけだ。オレは最初からおまえしか見てねえし、おまえだって同じだろ。……これだけのことがはっきりしてんのに、今更小せえことで泣いたりすんな」
 ルーシィは唖然として目を見開いた。
 驚いていないわけではないが、それよりも、ナツの言っていることを『その通りだ』と思っている自分にひどく戸惑った。
 そう、頭ではちゃんとわかっていたのだ。ナツが自分を特別に思っていることも、それが些細な肩書きや言葉など超越するほど強いものであることも、そして、お互いが生命を預けることすら厭わないほどの存在だと認めていることも。一体、これ以上なにを求めようというのか。
「……わかったか?」
 だが、ルーシィはつい返事に渋った。もやもやと心にたちこめていた霧がぱあっと晴れていくような気持ちと、こんなことを平然と言ってのけるナツへの反抗心が複雑に絡み合い、素直に"はいそうですね"と認めるのはなんだか悔しかった。

「ち、小せえこと、なんかじゃ、ないもん……」
「あ?」
「好きだとか嫌いだとかを、言葉にすることは、小さいことじゃないもん!」
 キッとナツを見上げ、ルーシィはつい駄々をこねるようにまくし立てた。
「ナツだって、さっき、好きって言われて動揺したくせに!それどころか、無理やり何回も言わせて喜んでたじゃない!」
 ナツは目を丸くし、ちょっとたじろいだように見えたが、ほんの一瞬だった。
「うっせ。んなもん、嬉しいに決まってんじゃねえか。あんな切羽詰まった顔で言われてみろ、この世から賢者タイムなんてもんなくなるぞ」
「……そういう意味で嬉しがられても……んっ」
 つい大きな声で反論しようとしたルーシィの口内へ、ちゅく、と無遠慮に押し入ってきた舌によって、彼女の言い分はまたしても遮られてしまった。
(いつも、都合が悪くなると誤魔化すんだから……っ)
 ルーシィは今度こそ絆されまいと力を込めてナツを押しのけた。
「いい加減に……っ」
「オレも好きだよ」
「!」
 信じられない気持ちで顔を上げると、ナツは子供のような笑顔でルーシィを見ていた。
「おまえが、好きだ、ルーシィ」
「ナ……ツ……」
 さっきとは別の涙が溢れそうになった。
 少女はそれを悟られないようにナツの肩に顔をうずめ、全身の力を込めて抱きしめた。
 ナツはそんなルーシィを小さい子でもあやすように抱き返し、よしよしと頭を撫でた。


エピローグ

「確かにルーシィの言うとおりだよな。今まで気付かなかったけど、あんなふうに言葉にされるとなんつーかこう……より愛しさが増すっつーか……」
「そ、そうでしょ?……そうなのよ!」
 あのナツが、ついに繊細な乙女心を理解しかけていることに嬉しくなって、ルーシィは大きく頷きながら身を乗り出した。
「エロい……っつーか、なんだろうな、メチャクチャにしたくなる……ちがうな」
「……」
「……あってたか?」
「もういい」

 ふくれるルーシィをちらりと見てナツはこっそりと笑った。
(別に、理解する必要なんかねえけどな)
 感情が発動する理由や条件はどうでもいい、嬉しいと感じれば嬉しいというだけのことだ。
 どうせ、それを与えるのも与えられるのもルーシィでしかあり得ないのだから。
 裏を返せば、ナツにとって今ではルーシィという人間そのものが、全ての感情を左右する厄介な存在でもある。
(……わかってんのかよ、ルーシィ)
 ナツは思う。
 自分にこんな気持ちを植えつけてくれた唯一の相手に、少しでも責任を感じてもらわなければ割に合わない。
 こうして、毎晩のように印を刻みつけずにはいられない。

 ナツはルーシィの手をとると、ガバッと立ち上がった。
「よし、行くぞルーシィ」
 心なしか楽しげに裏庭を横切り進むナツにぐいぐいと引っ張られながら、少女は不安げに尋ねた。
「ど、どこ行くの?」
「医務室」
「……」
「……燃えてきたろ?」

 ルーシィの悲痛な叫びは夜の静寂を切り裂くようにあたり一帯に響き渡り、諦めのため息と共に闇に溶けて消えた。


― 完 ―
ナツちゃん
……w
コメントしてよいのか迷ったんですが…w
いやぁ、お話し作るの上手いです!ほんとに!…それしか言えることないです!こんなの本編でみれるわけないから、なんか楽しいです!笑
変態かもしれませんね…私…(--;)
でも、ほんとに、どの作品も面白いです!!尊敬してます!
2013-06-27 12:49:16
木綿
ナツちゃんさん

ついに、ついにこのページにもコメントがついて、私はいま、これまでずっと
胸の内で渦巻いていた不安のようなものが、すーっと消えていくのを感じています。

って、そこまで大げさなものでもないですが、この作品にコメントを残すなんて
きっととても勇気がいることなのだろうということは予想がついておりましたので、
ここで切り込んでくださったナツちゃんさんには感謝の気持ちでいっぱいです。

実を申しますと、一日のうちに当サイトを訪れる方の四分の一が、このページの
お客様です。R18効果はマジぱないです。
それなのに、この作品にだけコメントがないというのは正直、なんというかこう
モヤモヤしておりました。

というわけで、ナツちゃんさん、本当にありがとうございます。そんなあなたには
なんと!!この高枝切りばさみに、今回特別にこちら、あったか羽毛布団を二組!
そしてさらに、高枝切りばさみをもう一本おつけいたします。というのは嘘ですが
本当に送って差し上げたいくらいです。

本編でこんな話があったら私は卒倒すると思います。
変態万歳!変態であることを恥じてはいけません。人類みな変態です。多分。

>でも、ほんとに、どの作品も面白いです!!尊敬してます!

R18作品のコメント欄であろうとも、私は正直な人間なので尊敬宣言にはニヤニヤします。
ありがとうございました。救われました。マジで。

2013-06-28 19:34:59
ナツちゃん
木綿さん!
二度のコメンすみません…!

ただ、こんなに感謝の言葉を述べていただいて、こちらも感謝の気持ちで一杯です!
モヤモヤなんかいりませんよ!ほんとに!
わだかまりなんて捨てちゃってください!
だって、何も間違えたことしてないんですからw
しかも、喜んでいるひとが絶対います!
私とか…w
だから、コメントなんて気にせず書いてください!w
お願いします!笑笑

あと…
絵も上手でビックリしましたよ!ほんとに!
何枚保存したやら…

またなんか書いてください…w
r18でも…www
2013-06-28 21:51:47
安心しました
このような神々しい?はい、神々しい!
作品にコメントして良いものなのか...
迷っていましたがさせていただきます!
おぅ、、テ、テーブルネタはうおおお
と無駄に興奮しました←変態ですみません
またいいもの待ってます!(^^)それでは、
神作品ありがとうございました!!!
2013-06-29 19:58:29
木綿
ナツちゃんさん

二度目のコメントありがとうございます。
いやあ、他の方への書き込みまで促してくださるなんて、何だかお恥ずかしい限りです。

>絵も上手でビックリしましたよ!ほんとに!
>何枚保存したやら…

ありがとうございます。
私はもともとどちらかと言えば絵描きな人なのですが、色々な方の影響で小説にも
挑戦してみた次第です。サラサラ書ける脳じゃないので、ひとつの作品に恐ろしく
時間がかかりますが、短編もまだネタがいくつかあるので、そのうち上げて行きたいです。
ちなみにイラストは、二次加工したり転載したりなさらない限り、いくらでもお持ち帰り
くださって構いません。

R指定ものはまた書くネタが生まれたらそのうち上げていくかもしれません。
今のところ、まったく思いつきません……。
2013-06-30 14:54:30
木綿
人さん

な、なんか催促したみたいですみません。
書き込みありがとうございます。

エロ小説に神々しいもなにもないと思うのですが、そう言っていただけると
なんとなく気恥ずかしさが緩和するようなしないようなしないような気がしますね。

テーブルネタに興奮するのは、決して変態ではありません。人として当然のことです。
というか"テーブルネタ"として確立されたジャンルであることを初めて知りました。
エロとは奥深いものですね。

またいいネタ入ったら書かせていただきたいと思います。
コメントありがとうございました。
2013-06-30 14:58:57
Lucky
おいしかったもぐもぐごちそうさまです(´人`)
2013-07-14 14:03:20
木綿
Luckyさん

どうもお粗末さまです。
反芻すると消化にいいですよ。
2013-07-29 09:22:13
グレイ
フェアリーテイルをみて以来、特にナツやルーシィを好きになりました!(他のキャラももちろん好きですが…)
ナツルーにもハマり、初めてこのお話を読んでさらにナツルーが大好きになりました!!ありがとうございます!!
それに、読んでいて凄いなぁと思いました。こんな話を作れるなんて本当に凄いと思うし、尊敬します!読む事ができて本当に良かったです♪
ナツが凄くカッコよかったしルーシィが凄くかわいかったです(o>ω<o)
もっと読んでいたい…と思いました。またいつか、できたらでかまわないので、ナツルーをお願いします…
何回も言うようですが、読んでいて楽しかったし、ナツルーをもっと好きになれました!!
本当にありがとうございました!!
P.S
長くてすみませんm(__)m
2013-08-11 19:32:43
木綿
グレイさん

いらっしゃいませ。
読んでくださってありがとうございます。

私の書いた文章が新たなナツルースキーを生み出すきっかけとなったなんて
とんでもなく光栄なことです。そのきっかけが、私の作品の中でも特に
濃いいピンク話であったことはとりあえずおいておくとして、ここはまず
私のナツルー愛がただしく伝播してくれた結果だと前向きに捉えておきますね。

というか、いただいたコメントが全部ホメ殺しすぎて、どこから喜んでいいか
迷っています。そして、当然にやにやしています。

やはり『読んでいて楽しかった』という言葉は、物書き冥利に尽きますね。
何回も言っていただいたので、何回も冥利に尽きてしまいました。キケンです。

長編が完結したら、短編やショート・ショートも上げて行きたいと思います。

感想ありがとうございました。また遊びにいらしてくださいね。
2013-08-12 08:20:50
ナツルー好き
読みましたっ
すごく詳しい表現で私もこんな風に小説がかければいいなぁと尊敬します!
私はフェアリーテイル、特にナツルーが大大大好きで他にも色々なサイトを見てるんですが、この話が大好きで何回も読んでますっ!←
またフェアリーテイルについて語りたいですっ(^-^)
2013-09-01 13:56:40
木綿
ナツルー好きさん

いらっしゃいませ、読んでくださってありがとうございます。

ナツルー大大大好きですか。お名前にまでしてしまうほどですから余程のことでしょう。
他のナツルーサイトもご覧になっておられるとのことで、当サイトの偉そうな態度に引かれてはいまいかと不安です。

詳しい表現、という感想をいただけたのはとても嬉しいです。
文章を書くときはいつも、頭のなかにドラマのように映像が流れていて、私はそれを見ながら時々一時停止をして
状況やセリフを描写していく、というような方法をとっています。頭のなかに正しい映像はあるのに、それを説明
できないもどかしさや、語彙が少ないために表現がかぶってしまうイライラですぐに投げ出してしまいたくなります。
ですが、見せたいものがきちんと伝わっていれば本望です。

>この話が大好きで何回も読んでますっ!←

ナツルーがいちゃいちゃしてさえいればそれで満足な私の、脳内の妄想を形にした結果、このお話ができたわけですが
アラが発見されまくりそうで非常に恥ずかしいです。そこまで気に入っていただけて光栄です。


機会がありましたら別のお話も読んでみてくださいね。
コメントありがとうございました。
2013-09-06 13:36:07
名無しさん
ナツルー大好きです(* *)
2013-12-30 16:46:02
木綿
名無しさん、いらっしゃいませ。

ナツルー大好きですか。同志ですね!シンプル・イズ・ベストですね!
最近更新滞ってますが、良かったら他の作品も見ていってくださいね。

コメントありがとうございました。
2014-01-01 20:11:00
リリィ
すごく、良かったです!
また、よみたいな!!
2014-02-20 21:47:23
ルーちゃん
また、R指定もの書いてください!
あたし、書くのは全然ですが……
今までも、待っています!
応援してます!

P.S
あたしの中のNO.1です♪
2014-02-22 21:31:01
FAIRY LOVE
これはすごいですね!
さいこーです!
やっぱりナツルー最高ですね!
この小説何回読んだことやら.....
とくにナツルーのRって最高じゃないですか!
どうしたらこんなに小説書くのが
うまくなるんですか!?
すごく読みやすくて尊敬します!
もっとたくさーん書いてくださいね!
2014-04-03 15:21:28
君と彼と僕と彼女と
お話のまとめ方が上手いですね!
このお話....何回目かなwww
ナツルーは、フェアリーテイルの中でもダントツに好きなカップルリングなんです!
しかも....ナツルーのRとか....
メッチャ興奮?します!
あぁ!本編でもナツルーで結婚しメッチャなナツルー押し見てみたい!
アニメはナツルー押しですけどねwww
話がどんどんズレていきましたが、メッチャこのお話好きです!
もっと、色々書いてください!
2014-04-21 22:41:14
黒兎
すごくいいです。
ヤバい、はまりそう...〃
2014-05-05 12:18:18
名無しさん
ヤバイ
ますますルーシィとナツが、好きになった:)
2014-05-07 20:34:25
もち
すごく興奮します♪
2014-05-23 15:42:33
れいんす
えーマジこーふんするぅー( ´∀`)
2014-05-26 13:00:56
名無しさん
イキかけたね
2014-06-10 01:29:09
MKKY
エロ最高
2014-06-17 00:04:10
ゆうちょ
イってしまたではないか!&#128525;
2014-06-17 00:04:56
れいんす
二回目でスミマセン
イッたでしょ
2014-07-21 01:05:29
チョコ
ヤバイすごい!何回見ても面白い!!さすがですね!!尊敬します!
2014-08-07 11:58:33
本当に面白い作品で何回も読み直してしまいましたw
これからも頑張ってください!
2014-10-26 01:20:56
もる
ナツルー感動しました…動作一つ一つが細かくて、鮮明に頭に情景が流れました…R18作品でこんなに感動したものはいままでにありません…これからも頑張ってください(*´∀`*)幸せなナツルーを見ているとこちらまで幸せになります…´・&#7447;・`
2014-11-16 17:46:16
のあたそ
素晴らしすぎるこの作品。
わたしも個人で小説かいてますが、なかなかここまでの作品はできないですね。。
尊敬します!
小説の書き方教えてもらいたいくらいですw
これからも作品の投稿まってるので、
わたしたちファンにみせてくださいね!!

2015-01-07 18:55:54
のあたそ
素晴らしすぎるこの作品。
わたしも個人で小説かいてますが、なかなかここまでの作品はできないですね。。
尊敬します!
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これからも作品の投稿まってるので、
わたしたちファンにみせてくださいね!!

2015-01-07 18:56:16
木綿
皆さんコメントありがとうございます。

お一人ずつレス出来ず申し訳ありません。ちゃんとすべて読んで喜んでおります。
ナツルー人気はまだまだ衰えることを知らないですね!

ナツルー万歳!!
2015-01-09 15:04:17
リヴァイ
素晴らしい!
エロエロwww
2015-02-02 08:40:19
ゆず
r18なのに、感動しました!!
2015-02-22 18:43:48
なっぱん
ごちそうさまでしたw
文章つくるのとっても上手ですね!
何か、違う小説もだしてほしいです。
2015-03-07 18:25:28
ゆな
本当においしかったです!ww
とても文が上手くて(エロくてw)
すごいです!本当に。
できれば、グレルーのR18も出してほしいです///
2015-03-27 15:24:29
ルルか
すごい!!もう、エロすぎて爆発するかと思いました!
しかも、絵も上手なんですね!尊敬します!これからも頑張って下さいね
2015-04-09 18:57:27
やはり俺の青春ラブコメは間違っている
すごい文章力!
リスペクトします!
違うのも出して欲しいです
2015-05-31 21:30:10
ルーシィ好き
最高でした。
2015-09-14 23:04:21
ラミア
神作品ktkr!!!!
もう素晴らしいですよね!ナツルー大好き過ぎて泣きそう←
リアルな表現、頭の中で映像として流してみるとヤバイですね←
またナツルー書いてほしいです!!
2015-10-26 09:29:11
名無しさん
この小説何回も読んでます!!
2015-11-06 22:47:15
名無しさん
最高です!
2015-11-06 22:47:38
ナツルー
すごいいい!!!
2016-01-18 18:12:07
お話書くのお上手ですね…!
見入ってしまいました!笑
出来ればなんですが…
グレイ×ルーシィのr18の小説書いて頂けませんか…?
お時間あればでいいのでお願いします!
2016-02-11 08:26:43
lchia
最近フェアリーテイルの本を一気読みしまして、本作の中であまりにも恋愛要素多くてムラムラ…←いいぞもっとやれ!とエールを送りたいくらいですねwそんな中でノーマルなCPの大人お色気話が読みたくなり探している内にここにたどり着きました。満足です、文章が上手く入り込めましたありがとう。笑 是非とも他の作品も楽しみにしています。長文失礼しました。、
2016-02-27 11:12:20
RUNA
私も今小説を書いているんですが、全然内容がまとまらなくて困っている時に読ませていただきました。文章力がすごいです!
他の作品もまた機会があれば読ませていだきますこれからも影ながら応援させていただきます。
2016-04-05 20:33:04
ナツルー
すっごく、よかったです!
2016-04-27 19:31:22
ナツルー
また、ナツルーのエロい小説書いてください!w
2016-04-27 19:32:03
ナツルーがたまんないっ…♪あぁ…♪
ナツの声が頭の中で何回も響いてそのたびに心の中でナツゥゥゥゥと叫んでいました!(ナツの声がエロすぎてw)ルーシィの声もすっごいエロくて危うくこっちがイくところでした!そして妄想ワールドが広がりました!この作品を生み出してくださった木綿さんに感謝です!あぁナツルー好きでよかった!出来れば、時間があるときにスティユキも書いてもらえると光栄です!(スティユキも大好きなので)ユキノの反応を想像しただけで…あぁ…たまんないっ…♪私ってSですか!?
P.S長文でごめんなさい
2016-09-10 16:42:57
ナツルー大好き
エロイな〜〜〜〜
2017-02-20 12:13:55
ナツルー大好き
ヤバイエロイ
2017-02-20 12:16:05
ナツルー最高!!!
すごいです!神小説ですね、これ!最後らへんちょっと感動しました(笑)本編でもこんなふうに繋がったらな〜って思っちゃいましたwwまたこういうの書いて頂ければ嬉しいです!ありがとうございました!
2017-03-12 12:12:34
オタク 
 ものすごくエロいです         グレルーのところやばいいいいいいいいいい 今度はセイバーメンバー(双竜・ルーファス・オルガ ) &ルーシィとか見てみたいです
2018-05-04 16:05:11
みー
すごくエロくておもしろかったです!ナツルーエロい!!クリ、いいですねー!わたしもオナっててイッてみたいです!!!!???
2018-07-24 10:43:24
みー
次は、グレルーか、スティルーがみてみたいです!!
2018-07-24 10:46:44
みー
あっ!あっ!!!もっと!中トロトロにしてー!!イクッイクッ!!!イッチャウーー!乳首もなめてーすってー!やん!あん!ああん!きもちいい!もっと!チンポなかにいれてー!!好き!チューしてー!ん、んっ、チュパチュパ!イク!イクゥゥゥゥーあー!
2018-07-25 09:20:30
みー
ちょっとさっき自分でエロつくってみたろしたくなった!わたしとセックスしてくれるひとぼしゅう!!へんじは、いつでもいいよー!
2018-07-25 09:24:29
みー
んっんっやぁ!しょうと!かつき!あん!クリきもちい!なめて!すきぃ!イクイク!アアアアアアア!!!!!ブシャアー!
2018-07-31 13:02:57
名無しさん
わたしとセックスしてください!おねがいします!!
2018-07-31 13:04:19
アリス
かっこよすぎ!!
2018-08-02 14:14:30
ナツルーエロすぎもっと描いてください!!ファンです!
2018-12-08 01:30:53
kanan
こちらの小説は投稿された時からずっと大好きでした。今でもたまに読みたくなるような本当に素敵な作品だと思ってます!当時は勇気が出ず数年越しのコメントになってしまいましたが変わらずあなたの作品が大好きです
2019-04-25 05:30:12
名無し
本当に面白かったです。。。
最高でした。。。
2019-05-22 22:04:17
タピオカ中毒
ェッッッッッッッロ。
2020-03-19 11:31:38
むー。
ナツルーのエロエロ大好きです!
たまに読み返したくなる作品なので読ませて頂いてます!
もっと書いて欲しいです!
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